[COLUMN] Bridge Note

2023/04/08

堺の鉄工所が作る、テーブル用のアイアン脚

こんにちは、宮地です。

お肉。
皆様は何のお肉が好きですか?

豚肉・牛肉・鶏肉。魚やジビエも含めると
結構な種類になりますが・・・。
部位によっても味わいは変わりますし。

私はもっぱら牛肉派、ですが、ジビエも結構好きです。
学生時代にイギリスへ短期留学した時、とある町の
トルコ人が経営しているケバブ屋さんで
ラム肉をふんだんに使ったケバブを初めて食べ、
ミスター味っ子ばりに感激したのを覚えています。
それ以来、日本でよく見る鶏肉のケバブが
物足りなく感じてしまって困っています。(知らんがな)

ケバブでも何でも、本場の味を知るのは大事ですね。
カレーやラーメンなどは、もはや原型をとどめては
おりませんが、そのルーツを経験しておく、
という意味ではとても良いことだと思います。


さて、そんな味のある(?)宮地が今回ご紹介するのは、
アイアン製の脚について。
当店では主にテーブルやデスク用の脚として
活躍してくれています。

アイアン(鉄)の最大の特徴は、
その素材としての強度や、加工のしやすさから来る
デザインの幅広さです。
基本的に木製よりもアイアンの方がはるかに
固くて強いので、本来であれば木製だと
強度的に無理がある細いデザインの脚でも、
アイアン製であれば問題ないことが多いです。

もうひとつは、木材に比べてコスパが良いことです。
無垢鉄ではなくパイプを使用する、ということと、
ウォルナットやオーク材などの高級木材と比べれば、
という前提にはなりますが、国産品でも比較的安価に
色々な物を形作ることができます。

木材に比べてアイアンの好みは割と明確に分かれますが、
幅広いデザインが実現可能な点と強度、
という面では非常にコスパの良い素材であると言えます。


当店では鉄製の角パイプを主に、それらを切って溶接して
色々なデザインの脚に組み上げています。
大阪は堺市の鉄工所さんにお願いして
一つ一つ丁寧に作って下さっています。
いつもありがとうございます。

上の画像の通り、口の字や台形、Vの字やKの字などなど、
いろんなデザインの脚をご用意しております。

脚の仕様:50角パイプ、ロの字、無着色(ウレタン塗装)

例えば口の字やコの字はスタンダードな安定重視。
天板に対して、できる限り外側から足が伸びている方が
安定感は高くなりやすいので、揺れにくさなどの安定性を
重要視される方にはおすすめです。




脚の仕様:40角パイプ、Vの字、ツヤ消し

斜めに切り込んだデザインのVやKの字は、
立ち座りの際に足が干渉しにくい取り回し重視。
立ったり座ったりが多い、または椅子ではなく
動かしづらいソファやベンチと合わせる時などは
V型のように内側に切り込んだ脚が非常に便利です。



ある程度はこちらでデザインした脚をベースにして
ご要望に合わせてカスタマイズする方法をとっておりますが、
シンプルな構造であれば、一からデザインを起こして
オーダーすることも可能です。
だいたいのデザインの要望をスタッフにお伝えいただければ
こちらで図面を作成して工場へ見積に出すことも可能です。

以前のブログで「TAKIBI」テーブルを紹介しました。
その脚ももちろん同じ鉄工所の脚を使用しております。

「TAKIBI」テーブルのブログはこちら。

デザインの他に選べるポイントは主に3つ。
①パイプの太さ
②表面塗装の種類
③寸法

パイプの太さは「40mm角」と「50mm角」の2種類。
他にもありますが、当店ではこの2種類を基本としています。
強度の差はほとんどありませんので、好みでお選び下さい。
迷ってしまう場合は、合わせる天板のサイズや厚みが
大きければ50角、小さければ40角、というように
見た目のバランスでご検討いただいても良いと思います。


塗装の種類は、主に3つ。

左から無着色(ウレタン塗装のみ)、ツヤ消し、半ツヤ(分かりにくい?)

ツヤ消しと半ツヤは、その名の通り、光沢の有無で
表情が若干変わる黒色塗装です。塗装してあるため
傷がついた場合はやはり目立ちます。
無着色、というのは、無色透明なウレタン樹脂を
表面に薄く塗っただけの塗装です。
鉄パイプの素材としての表情がそのまま楽しめるので、
何かに引っ掛けてつけた傷や、自然に発生した錆びも
むしろ「味」として愛着が湧きやすいのが特徴です。

塗装をすれば錆びが防げる、という効果はありません。
あくまで塗装をする事で内部の錆びが目立たなくなる
という程度であるとお考えください。
鉄という特性上、「錆び」という現象自体は確かに
どうしても避けられない現象ではありますが、
朽ち果ててボロボロになって折れる、などという事は
屋外で雨ざらしで放置しない限りは起こりません。

サイズに関しては、主に高さですが、天板の奥行によって
幅なども自由にオーダー可能です。
一緒に使う椅子の高さに合わせて調整可能です。

今回のブログは以上です。

当店のテーブル脚のメインはアイアンですが、
木製の脚も一部取り扱いしております。

ぜひご来店いただき、展示を見て
楽しくご検討ください。



それでは、また。

BRIDGE WORKS 宮地 康行
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