2023/04/12
ラグマットについて その①「敷物の役割を考えよう」
こんにちは、宮地です。
先日、九州へ出張へ行ってまいりました。
福岡県大川市は、家具の産地として日本でも指折りの地域。
「のだめカンタービレ」の聖地(?)としても有名ですね。
大川市では定期的に大規模な展示会が行われるので
日本中から家具の小売店やバイヤーが集まります。
もちろん我々BRIDGE WORKSもその内の一つなのですが、
こういった展示会やメーカー巡りの中で良い出会いがあれば
新たな仲間として新商品を仕入れたり、開発したりします。
毎年各メーカーが新作をお披露目するので
そういった新しい物の流れやデザインの勉強にも
うってつけなのです。
当店で展開中の家具を作ってくださる工場も
九州に多いので、商談をするのも一つの目的です。
折角だから皆さんの顔も見たいですしね。
期間中はガッツリ雨でしたが、
なかなか有意義な出張でした。
さて、今回は珍しく(!?)
真面目な話をした宮地がご紹介するのは
当店自慢のラグマット・・・と、その前に・・・。
まずは第一弾、ということで
今回は敷物の役割についてお話しします。
敷物の役割
①配色や床と家具のバランスを調整する。
②部屋の住み分けを視覚的に捉えられる。
③(特にリビング)床でも快適にくつろぐことができる。
④防音性がある。
これが全てではありませんが、
私が思いつく中で重要だと思えるポイントを
押さえてみました。
①配色や床と家具のバランスを調整する。
敷物の最大の役割のひとつは、
「床と家具の仲介人」であると私は考えています。
敷物は床の上に敷き、家具の下に敷く物です。
床と家具とのバランスは切っても切れない関係にあり、
床の色と家具、それぞれとの相性を考える必要があります。
一見すると難しく感じますが、別の角度から見ると
本来床と合わない家具でも、合わせるラグマットによっては
共存できる可能性がある、とも言えますよね。
例えば、暗い色の床に暗い色のソファを合わせたいけど、
どんよりしてしまわないかな?という場合は
明るい色のラグマットを挟んで調整する、という方法も。

ウールラグ アイボリー φ200
画像のように床とソファが似たような色の場合、
より薄い色(白系もアリ)のラグマットを挟む事で
お部屋の調和を保ちつつ、ソファがしっかりと際立っています。
この画像の場合、薄めのグリーンとかでも合いそうですね。
お好みに合わせたレイアウトを楽しみましょう。
お部屋作りに行き詰まった時、ラグマットを選択肢に
入れてなかったら、チャンスはそこにあるかも!
②部屋の住み分けを視覚的に捉えられる。
ラグマットって、どういう場所に敷きますか?
大体はソファの前、テーブルの下、小さい物なら玄関。
というように、使う場所は限られているように思います。
例えば「ダイニングとリビングの間に敷く」なんて方は
少ないのではないか、と思います。
使うエリアや用途がハッキリしている分、
面積の広いラグマットをそこに敷くことで、視覚的に
「ここがくつろぎの土台である」という、イメージというか
しっかり住み分けがされた印象を与えることができます。
リビングとダイニングをしっかり分けたい、という方は
ラグマットを活用してみても良いかもしれません。
家具がしっかりと揃っている状態で
お部屋を見渡した時に、もしラグマットが無かったら。
・・・まぁ、言ってしまうと、それはそれで
フローリングの板目が隅々まで見えて綺麗です。
当然何も問題ないので、一つの答えではあるのですが、
ラグを活用したいのであれば、こういう考え方もあります。
例えばリビング側にラグが有れば、ラグの色によっては
リビング側に目が行きやすくできるので、ソファを部屋の
主役にしたい場合はより効果的と言えると思います。
お部屋全体に何か変化が欲しいな、という時に、その部屋に
ラグマットがなかったら、チャンスはそこにあるかも!
③床でも快適にくつろぐことができる。
単純な話ですが、床に直接座る、または横になるって、
畳は別として、フローリングだと普通に固いですよね。
ラグマットがあれば座布団ほどじゃ無いにしても
程よいクッション替わりになってくれます。

ウールラグ ベージュ 300×350
これは広々ソファに広々ラグマットの展示です。
これだけ大きくラグマットを敷いておけば、
ソファでくつろぐだけでなく、床でも十分くつろげます。
テーブルも低めの設定なので、床に座っても使えます。
リビングにソファと一緒に敷くだけでも、
ソファに座る人、床で寝そべる人、床に座る人
色々ポジションを取ることが出来て、自然と
お決まりの居場所ができていたりするものです。
ラグマットの素材によっては保温効果のある物も
あったりしますので、床暖房に対応していたり、
その他の良い機能がついている物が有れば
より快適に過ごすことができるので
機能面もチェックしておきましょう。
床に直接座っていて、「何か固いな」と思った時、
そこにラグマットがなかったら、チャンs(以下省略)
④防音性がある。
一言で言うと足音や生活音を軽減します。
マンションの場合は階下の住人への配慮。
一戸建ての場合は一階への音や振動が軽減されます。
特に足音が劇的に変わります。
防音という点だけに焦点を当てるなら、
フロア全体に敷く方が効果が高いのは明らか。
そういうフロアマットもありますもんね。
リビングでお子様がドタバタされることが多い場合は、
せめてリビングだけでも広めのラグマットを
敷いてあげるとドタバタ足音も結構軽減できますよ。
・・・今回は以上です・・・が!
最後にひとつだけ。お手入れに関する注意点を。
パイル(毛足)系のラグマットは、基本的に
「遊び毛」という、パイルから分離した毛が出ます。
ラグに直接座ると洋服に遊び毛がついたり、
毛玉が出来て、気が付けば床に転がっていたり。
確かにあまりよろしくない現象ですが・・・、
これに関しては、構造上避けられない現象です。
遊び毛が全く出ないパイル系の敷物は存在しない、
と言えるほど、どうしてもついて回る現象です。
うまく付き合っていくしか無いのです。
掃除機を使ってお掃除をする際も注意が必要です。
毛は無限に出ますので、ほどほどにしてあげてください。
特にダ○ソンなどの強力なサイクロン掃除機や
パワーブラシの機能の付いた掃除機などを使用すると
遊んでない毛まで力任せにむしり取ってしまいます。
もちろん「掃除機はNG!」とまでは言いませんが、
やりすぎはパイルの組織を壊すことにもつながりますので
お掃除の際は十分お気をつけ下さい。
クリーニングに出すべきお洋服を洗濯機に
入れてしまってズタボロに・・・というのと、
物は違えど、状況は似ていると思います。
表面に落ちているゴミや髪の毛を取り去るだけ
のつもりで、優しく掃除してあげてくださいね。
次回のブログでは、
当店自慢のラグマットたちを紹介したいと思います。
それでは、また。
BRIDGE WORKS 宮地 康行
先日、九州へ出張へ行ってまいりました。
福岡県大川市は、家具の産地として日本でも指折りの地域。
「のだめカンタービレ」の聖地(?)としても有名ですね。
大川市では定期的に大規模な展示会が行われるので
日本中から家具の小売店やバイヤーが集まります。
もちろん我々BRIDGE WORKSもその内の一つなのですが、
こういった展示会やメーカー巡りの中で良い出会いがあれば
新たな仲間として新商品を仕入れたり、開発したりします。
毎年各メーカーが新作をお披露目するので
そういった新しい物の流れやデザインの勉強にも
うってつけなのです。
当店で展開中の家具を作ってくださる工場も
九州に多いので、商談をするのも一つの目的です。
折角だから皆さんの顔も見たいですしね。
期間中はガッツリ雨でしたが、
なかなか有意義な出張でした。
さて、今回は珍しく(!?)
真面目な話をした宮地がご紹介するのは
当店自慢のラグマット・・・と、その前に・・・。
まずは第一弾、ということで
今回は敷物の役割についてお話しします。
敷物の役割
①配色や床と家具のバランスを調整する。
②部屋の住み分けを視覚的に捉えられる。
③(特にリビング)床でも快適にくつろぐことができる。
④防音性がある。
これが全てではありませんが、
私が思いつく中で重要だと思えるポイントを
押さえてみました。
①配色や床と家具のバランスを調整する。
敷物の最大の役割のひとつは、
「床と家具の仲介人」であると私は考えています。
敷物は床の上に敷き、家具の下に敷く物です。
床と家具とのバランスは切っても切れない関係にあり、
床の色と家具、それぞれとの相性を考える必要があります。
一見すると難しく感じますが、別の角度から見ると
本来床と合わない家具でも、合わせるラグマットによっては
共存できる可能性がある、とも言えますよね。
例えば、暗い色の床に暗い色のソファを合わせたいけど、
どんよりしてしまわないかな?という場合は
明るい色のラグマットを挟んで調整する、という方法も。

ウールラグ アイボリー φ200
画像のように床とソファが似たような色の場合、
より薄い色(白系もアリ)のラグマットを挟む事で
お部屋の調和を保ちつつ、ソファがしっかりと際立っています。
この画像の場合、薄めのグリーンとかでも合いそうですね。
お好みに合わせたレイアウトを楽しみましょう。
お部屋作りに行き詰まった時、ラグマットを選択肢に
入れてなかったら、チャンスはそこにあるかも!
②部屋の住み分けを視覚的に捉えられる。
ラグマットって、どういう場所に敷きますか?
大体はソファの前、テーブルの下、小さい物なら玄関。
というように、使う場所は限られているように思います。
例えば「ダイニングとリビングの間に敷く」なんて方は
少ないのではないか、と思います。
使うエリアや用途がハッキリしている分、
面積の広いラグマットをそこに敷くことで、視覚的に
「ここがくつろぎの土台である」という、イメージというか
しっかり住み分けがされた印象を与えることができます。
リビングとダイニングをしっかり分けたい、という方は
ラグマットを活用してみても良いかもしれません。
家具がしっかりと揃っている状態で
お部屋を見渡した時に、もしラグマットが無かったら。
・・・まぁ、言ってしまうと、それはそれで
フローリングの板目が隅々まで見えて綺麗です。
当然何も問題ないので、一つの答えではあるのですが、
ラグを活用したいのであれば、こういう考え方もあります。
例えばリビング側にラグが有れば、ラグの色によっては
リビング側に目が行きやすくできるので、ソファを部屋の
主役にしたい場合はより効果的と言えると思います。
お部屋全体に何か変化が欲しいな、という時に、その部屋に
ラグマットがなかったら、チャンスはそこにあるかも!
③床でも快適にくつろぐことができる。
単純な話ですが、床に直接座る、または横になるって、
畳は別として、フローリングだと普通に固いですよね。
ラグマットがあれば座布団ほどじゃ無いにしても
程よいクッション替わりになってくれます。

ウールラグ ベージュ 300×350
これは広々ソファに広々ラグマットの展示です。
これだけ大きくラグマットを敷いておけば、
ソファでくつろぐだけでなく、床でも十分くつろげます。
テーブルも低めの設定なので、床に座っても使えます。
リビングにソファと一緒に敷くだけでも、
ソファに座る人、床で寝そべる人、床に座る人
色々ポジションを取ることが出来て、自然と
お決まりの居場所ができていたりするものです。
ラグマットの素材によっては保温効果のある物も
あったりしますので、床暖房に対応していたり、
その他の良い機能がついている物が有れば
より快適に過ごすことができるので
機能面もチェックしておきましょう。
床に直接座っていて、「何か固いな」と思った時、
そこにラグマットがなかったら、チャンs(以下省略)
④防音性がある。
一言で言うと足音や生活音を軽減します。
マンションの場合は階下の住人への配慮。
一戸建ての場合は一階への音や振動が軽減されます。
特に足音が劇的に変わります。
防音という点だけに焦点を当てるなら、
フロア全体に敷く方が効果が高いのは明らか。
そういうフロアマットもありますもんね。
リビングでお子様がドタバタされることが多い場合は、
せめてリビングだけでも広めのラグマットを
敷いてあげるとドタバタ足音も結構軽減できますよ。
・・・今回は以上です・・・が!
最後にひとつだけ。お手入れに関する注意点を。
パイル(毛足)系のラグマットは、基本的に
「遊び毛」という、パイルから分離した毛が出ます。
ラグに直接座ると洋服に遊び毛がついたり、
毛玉が出来て、気が付けば床に転がっていたり。
確かにあまりよろしくない現象ですが・・・、
これに関しては、構造上避けられない現象です。
遊び毛が全く出ないパイル系の敷物は存在しない、
と言えるほど、どうしてもついて回る現象です。
うまく付き合っていくしか無いのです。
掃除機を使ってお掃除をする際も注意が必要です。
毛は無限に出ますので、ほどほどにしてあげてください。
特にダ○ソンなどの強力なサイクロン掃除機や
パワーブラシの機能の付いた掃除機などを使用すると
遊んでない毛まで力任せにむしり取ってしまいます。
もちろん「掃除機はNG!」とまでは言いませんが、
やりすぎはパイルの組織を壊すことにもつながりますので
お掃除の際は十分お気をつけ下さい。
クリーニングに出すべきお洋服を洗濯機に
入れてしまってズタボロに・・・というのと、
物は違えど、状況は似ていると思います。
表面に落ちているゴミや髪の毛を取り去るだけ
のつもりで、優しく掃除してあげてくださいね。
次回のブログでは、
当店自慢のラグマットたちを紹介したいと思います。
それでは、また。
BRIDGE WORKS 宮地 康行