[COLUMN] Bridge Note

2024/01/19

-ダイニングチェア-  「体を支える」をデザインする その1

こんにちは、宮地です。


椅子。

「人の体を支える」というテーブルや収納家具にはない
大きな使命を与えられた椅子は、家具の中でもとりわけ
繊細に、より安全に作られる必要があるので、実は
開発を含め作るのがとっても難しいカテゴリです。

さらに、ベッドやソファと比べても、圧倒的に
コンパクトなフォルムに納めなければならないので
無駄を省き、かつ耐久性が求められる椅子は
実はとても奥の深い家具だったりします。

家具のデザインと言えば椅子、と言われるほどで
インテリアの本場イタリア・ミラノで行われる
「ミラノ・サローネ」と呼ばれる世界最大規模の
家具の展示会では、展示物のほとんどがソファや
椅子で占められています。それほど、家具業界において
「椅子」というカテゴリが重要視されているという事ですね。


さて、今回のブログはいつになく(?)真面目な
走り出しとなりましたが、今回ご紹介するのは、

そう、椅子です。

まずは第一弾、ということで、
当店で展示中のダイニングチェアたちを紹介していきます。
※価格は、2024年1月現在の税込価格です。
※展示は予告なく変更する場合があります。



まずは、こちら。

ユーロチェア(ファインカーフ張り/ウォルナット材) オーク材可
右から
アームレス ¥60,500     /  W485 D550 H770 SH435 (mm)
セミアーム ¥63,800     /  W530 D550 H785 SH435 (mm)
アームチェア ¥67,100  /  W550 D550 H780 SH435 (mm)



比較的広めの座面でゆったり座れるのが特徴。
その割に脚が細いので、やぼったい印象はありません。
背もたれも広く、程よくカーブしているので
長時間でも安心して団欒を囲むことができます。

肘置き(アーム)の有無も選べる上、セミアームという、
半分ほど突き出た肘置きも選べて非常に便利。

アームチェアは、手や肘を置ける安心感がある反面、
肘置きが干渉して立ち座りがしにくい、という欠点もあり
立ち座りが多い場面ではストレスになりやすいです。

肘置きが半減されたセミアームであれば、肘を置けつつ
立ち座りも比較的しやすいというメリットがあります。

使う方の好みによって肘置きの具合が選べる上、
差額もそこまで大きくありませんので
割と選びやすく設定されていておすすめです。


つづいては、こちら。

アンカーチェア (ハイラルゴ張り/ウォルナット材) オーク材可
W530 D505 H760 SH435 (mm)
セミアームのみ ¥62,700



セミアームの部分はイカリ(錨=anchor)をイメージ。
この椅子のアイデンティティだということもあり
セミアームしか選べませんが、この独特なデザインが
カワイイ!!と一目惚れされたお客様もおられました。



ユーロチェアに比べて背もたれは狭めではありますが、
座り心地は十分。肘を置いた時の姿勢も無理がありません。




アームの部分はテーブルに掛けて置くことができるので
掃除機も非常にかけやすくて便利です。
ユーロチェアのセミアームも同じことができますよ。


つづいては、こちら。

エドワードチェア (板座/ウォルナット材)  オーク材可
W450 D510 H850 SH460 (mm)
¥55,000


〈ウィンザーチェア〉
17世紀ごろ、イギリスの中流階級の食堂椅子として
使用されていた、歴史ある椅子の形式のひとつです。
第二次世界大戦後すぐの日本では、椅子作りの基礎として
多くの家具職人がこのウィンザーチェアを参考にして
椅子作りの技術を磨いたと言われています。

当店の「エドワードチェア」もそのウィンザーチェアの
流れを組んでおり、椅子作りで有名な飛騨の技術が
ふんだんに詰め込まれています。

見た目とは裏腹に、背もたれの当たりは良く、
座り心地も非常に良いです。

比較的コンパクトでシンプルな割に目を惹くデザインなので
小さなテーブルに4脚ギュッと集めても可愛くまとまり、
大きなテーブルに6脚ズラッと並べてもくどくなりません。
四角や円形など、テーブルの形やデザインに関わらず
合わせやすいのも特徴のひとつです。




画像のようにクッション付きの布張りにしたり、
黒く塗装してシックにまとめたりもできます。

ご要望に合わせて素材や張地をオーダー可能なので
お気軽にお問い合わせください。




今回は一旦以上となります。
続きは次回のお楽しみに・・・。


それでは、また。

BRIDGE WORKS 宮地 康行
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